輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

チェーホフのたんぺんについて

カシタンカ・ねむい 他七篇

神西 清

線上閱讀神西 清《カシタンカ・ねむい 他七篇(チェーホフのたんぺんについて)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 46,418 字 · 92 頁

青空文庫

いや笑いの本質から見れば、壮年以後の彼の笑いは、青年期の強制から解き放たれて、却って笑い本来の嬉々たる面目をとり戻しているといってもいいくらいなのである。

僕は前のどこかの節で、非情人としてのチェーホフを描きながら、彼は一切の目標から切断されているゆえに、多少とも本質的な変動というものもあり得ないと述べておいたが、それがまんざら的外れな言葉でもなかったことが、以上二様の考察からほぼ明らかにされると思う。チェーホンテは初めからチェーホフであったし、アントンは終りまでアントーシャであったわけだ。

ところでチェーホフの笑いというものは、一体どういう性格のものであったか? それを端的に窺わせるに足る挿話がゴーリキイの回想の中にある。チェーホフはどうかするとひどく上機嫌な時があり、そういう時にはにこにこしながら何かユーモラスな題材を話すのを常とした。ある日こんな話をして聞かせた。主人公は女教師。無神論者でダーウィン(!)の崇拝家で、迷信は撲滅しなければならんと思いこんでいる。ところが彼女は夜の十二時になると、風呂場へ黒猫を持ち込んで煮る。それは鎖骨をとるためなのだ。