輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

せかいのいっかんとしてのにほん

世界の一環としての日本

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 215,338 字 · 422 頁

青空文庫

音響の放送は、特別な割合乏しい施設である劇場や音楽堂までわざわざ足を運ばずに之を耳にすることが出来る。尤もラジオは今の処、トーキーなどの形とは違って、例えばテレヴィジョンというようなものと結び付いていないから、眼に訴えるセンセーションは全く断たれているわけで、それだけ耳に這入る這入り方も不自然に歪曲されている。丁度初期のトーキーが録音を無意味に強調したために、映画自身を歪曲したように、今日のラジオは音による思わせ振りなどが多くて、耳への印象自身を傷けてさえいる。がそれは聴覚の自然的制限による弊害で今の処如何とも仕方があるまい。

聴覚と視覚とを較べて見れば、夫々に特有な感覚能力の自然的な質の上の相違は無論取り換え難いものではあるが、この自然条件を云わば社会的な条件から見ると、聴覚の方が確かにより普遍性を有った感覚であることに気づくだろう。と云うのは、光や色に較べて、音は遮断される可能性が遙かに少ないのである。現に、光の進行が直線的であるに反して、音の進行は任意に屈折する。なる程視覚の方が遠距離に達するし、又明るくさえあれば見える限りは物は明快に見えるのであるが、吾々の日常生活は、必ずしもそうした遠距離に興味を有つとは限らないし、又明快に見えるかそれとも全く見えないか、というような潔癖を必ずしも必要としてい