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よじげんひょうりゅう

四次元漂流

海野 十三

線上閱讀海野 十三《四次元漂流(よじげんひょうりゅう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 63,363 字 · 128 頁

青空文庫

「よしたまえ、そんな変な声をだすのは」

といっているとき、道夫が大声をあげた。

「わかった。これだ」

道夫は硝子窓を指している。

「えっ。わかったとは何が……」

「この硝子窓があいているのです」

「硝子窓は閉っているじゃないか」

「いや、この窓は一旦あけられた上で閉められたんです」

「どういうのですって」

「つまり、何物かがこの部屋にいて、この窓を明けたんです。ああ、そうだ。それから彼は外へ飛び下りた、庭へですよ。そして外からこの硝子戸を元のように閉めた。だからこの硝子戸には、内側にかけ金がありながら、ほらこのようにかけ金が外れているのです。ねえ、木見さんの小父さん。この窓のかけ金は、いつもちゃんとかけてあるんですね」

「そうだ。いつもかけてある。厳重に戸締りしてありました」

「すると、その窓を明けて、誰か外へ逃げだしたんだな」

「幽霊が外へ逃げだしたんですか」

「幽霊じゃないですよ。これはかけ金を外すくらいだから、生きている人間ですよ。まだその辺に隠れているかもしれない。皆さん、早く外へでて、見つけて下さい」

道夫がいった。

「そうだ。皆さん。半数は廊下を通って、庭へでてください。