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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《妖怪博士/青銅の魔人(ようかいはかせ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 212,920 字 · 421 頁
」相川技師長は、さもふしぎそうに、殿村探偵の顔を見つめました。
「ハハハ……、相川さん、これはあんた方の、あたりまえの頭ではわかりません。相手は手品使いなのじゃ。手品使いというものはね、見物の目をぬすむために、じつに思いもよらぬ、とっぴな手を考えるものじゃ。」
よろしいかな。やつは、まず四人の子どもを、四つの石膏像の中にかくした。これも手品使いの芸当じゃ。それと同じことで、書類のほうも、だれが考えても、まさかと思うような、きばつな場所へかくしたのじゃ。いくらなんでも、あれほどたいせつな書類が、紙くずどうぜんに、くずかごの中へほうりこんであろうなどと、だれが考えるじゃろう。しかも、クシャクシャにまるめてほうりこんであるのじゃ。
さがすほうでは、かぎのかかったひきだしとか、秘密の戸だなとか、そういうむずかしい場所にばかり気をつける。くずかごなんか、てんでふりむきもしませんのじゃ。ところが、かしこい泥棒は、そのだれもふりむかんようなところへ、もっともたいせつなものをかくしておく。これは紙くずですよ、つまらないものですよといわぬばかりに、いつでも人の目につく場所へ、ほうりだしておく。