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ぞくほうしこう
差別の根源を考える
喜田 貞吉
線上閱讀喜田 貞吉《差別の根源を考える(ぞくほうしこう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 147,985 字 · 289 頁
ショーモンジあるいはショウモンとも、所によってはショモジともいう。この名称は、近代よほど世人から耳遠くなった。今ではわずかに上方地方で、年取った人々がシュク・ショーモン・エタなどと、往時のサガリ者の名を連ね呼ぶ語が遺っているくらいのことで、若い者に聞いてみても、ほとんどその存在をすら知らぬものが多い。しかし室町時代から戦国頃へかけての記録をみると、その名がかなり多く繰り返され、江戸時代のものにも、なお所見が少からぬ有り様であった。
ひと口にショウモンといっても、時代により、地方により、世間のみるところ決してひと通りではなかった。そしてそれが後世では、その各種のものが別々の名で呼ばれて、これを総括したはずのショウモンの名はようやく忘れられるに至ったのであろう。
ショウモンジのことは例の柳田君の『郷土研究』(四巻二号)に、「唱門師の話」と題して、はやくも例の精しい研究が発表せられている。さすが同君のこととて、いわゆる博引旁索で、中世における唱門師のいかなるものであったかをかなりよく示されている。そこで自分はまず説明の順序として、同君の丹精して並べ上げられたところを、簡単に箇条書きにして左に紹介したい。