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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《怪奇四十面相/宇宙怪人(かいきよんじゅうめんそう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 182,581 字 · 364 頁
夕刊には、きこり松下君の写真が、大きく出ていましたが、四十歳ぐらいの、顔じゅうに、ぶしょうひげをはやした、目も鼻も口も大きい、いかにも豪胆そうな男でした。
この山男のようなきこりが、気をうしなうほど驚いたというのですから、いかにおそろしいできごとだったか、そうぞうがつくではありませんか。
そのころは、もう日がくれきって、ことに山の中ですから、ひじょうに暗くなっていましたが、銀色の大円盤が、発光体のようにひかっていたので、あたりが、うすぼんやりと見えたといいます。
じっと、しんぼうして、見ていますと、しばらくは、なにごともおこりませんでしたが、やがて、どこからともなく、ブーンという、なにかの機械が回転しているような、かすかな音がひびいてきました。
いよいよ、きみがわるくなりましたが、きこりは、ナニクソッとふみこたえて、なおも、ひとみをこらしていました。
すると、大円盤が、かすかに、ジリリ、ジリリと、動くような気がしました。はじめのうちは、どこが動いているのか、よくわかりませんでした。やがて、大きなおさらがかさなりあっているような、その上のほうのさらが、ちょうど、貝がらが口をひらくように、すこしずつ、すこしずつ、上のほうへ、ひらいていることがわかりました。