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かいきよんじゅうめんそう

怪奇四十面相/宇宙怪人

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《怪奇四十面相/宇宙怪人(かいきよんじゅうめんそう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 182,581 字 · 364 頁

青空文庫

怪人対小林少年

「フフン、わかったぞ。きさま、明智の助手の小林だな。顔に墨などぬって、ごまかしているが、おれには、ちゃんとわかるんだ。明智のさしずで、おれのあとをつけたんだろう。きさま、それじゃあ、なにもかも知っているなッ。」

村上は、いまにもくいつきそうな、おそろしい顔をして、少年をにらみつけました。

「知っているよ。」

少年は、しずかな声で、はじめて、口をききました。

「フーン、それじゃあ、おれの正体もか。」

「そうだよ。きみは村上時雄じゃない。いま、拘置所から、脱獄してきたばかりの、二十面相、いや、四十面相だッ。」

小林少年は、ズバリと、言ってのけました。

怪人対小林少年

それをきくと、あいては、ギョッとしたように、小林君をつかんでいた手をゆるめましたが、たちまち、気をとりなおして、うすきみ悪く、ニヤニヤと、笑いだすのでした。

「ウフフフ……、えらい、えらい、きみはりこうだねえ。探偵の助手にしておくのはおしいくらいだ。おれも、きみのような弟子がほしくなったよ……。ところで、おれが四十面相だったら、きみはどうしようと、言うんだね。」

そして、明智探偵のふんそうをした四十面相の顔が、グーッと小林の目のまえにせまり、両腕が小林君の肩を、おそろしい力で、しめつけてくるのでした。