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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 200,320 字 · 398 頁

青空文庫

一。=在任五年のあいだ、ほとんど、戦争らしい戦争を開始していない。これは世間がみないっていることだ。

二。=力攻が至難なら、策略外交もあるべきである。しかるに、五ヵ年間、まだ、一度も、安土へ献策を携えて来たためしもない。

三。=兵力不足を常に喞ちおる由であるが、信長としては、三河、近江、和泉、紀州、そのほか根来衆など、七ヵ国の在郷に、人力、兵糧、何事にもあれ、大坂寄手の勢へ与力すべしと申しつけてある。大将として信盛父子もそれは篤と承知のはずであるに関わらず、少しもそれらの人的資力も物資も活用しようとはしない。これ、無能、無策、未練、戦意に欠けているためでなくて何であろうぞ。

四。=この間、軍費を冗費しながら、与力、被官の輩には恤まず、ひたすら自家の費えを惜しみ、衆心みな軍を離れ、士紀また振わず、世上に織田軍たるの面目を汚し、この戦国の中に、ひとり悠々閑日を偸んで、今日に至る。実に前代未聞の怠け者とは汝らのことである。何のかんばせあって今、信長にまみゆるや。

――大要、以上のような罪状をかぞえあげたものであるが、辞句痛烈、こんな生やさしい程度ではないのである。