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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 200,320 字 · 398 頁

青空文庫

このほかの条にも、自身、面罵するような激語がずいぶん見える。

たとえば、

「汝は、信長の代になってからでも、三十年奉公して来たが、そのあいだ、佐久間右衛門が比類なき働きをしたと、世間から称えられたような例が、一ぺんでもあったか」

と、いうような言葉や、

「丹波国にある惟任日向守の働きをみろ、天下に面目をほどこしているではないか。次には山陽数ヵ国を平定している筑前守秀吉にも辱じたがよい。小身でも池田勝三郎は、花隈城を攻め陥している。またそちと同様の宿老ながら、柴田修理亮勝家は、すすんで北国攻めに当り、難治の地に苦労しているのを何と思う」

と、痛罵を加え、その上、

「汝のような者が、信長の統業下にあることは、世間のうたがい、物笑い、日本にとどまらず、明国、高麗、天竺、南蛮までの恥さらしである」

とまで極言しているのである。

これを受けた佐久間父子が、いかに慄え戦いたかはいうまでもない。

信長の使者から、口上で、

「即日、遠国へお立ち退きあるべし」

と、云いわたされた佐久間信盛父子は、いわゆる取るものも取り敢えずといったような狼狽ぶりで、

「お詫びは、いずれ後から」