輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 192,758 字 · 383 頁

青空文庫

とかくして、十月だった。

勝家がそれまでに用いた日数と、秀吉が費やして来た日数と、天は同じ運行のもとに施与していた。本能寺の日から指折っても、まる四ヵ月。――清洲の会合からすれば、まだわずか百日たらずの歳月でしかない。

しかも両者が、その歳月をもって、自己の上へ具顕して来たところの差は、今日――十月半ば――余りにも大きな差を結果していた。

即ち。秀吉が主唱し、また全力を傾けて実行した信長の大法要は、やがて、全日本の耳目をあつめ、

(彼こそ、右府の遺業を継ぐ人と見ゆる)

という印象を与えたばかりでなく、ひいては中央の庶政も、秀吉を措いては行われないような感じを民心の中にふかく植えこんでいた。

この点、勝家がその権翼の拡大を、以後、同列の宿将や、織田家との婚姻による緊密化などに恃んでいたのとは、雲泥のちがいであった。秀吉が対象としていたものは、丹羽長秀でもないし、池田、細川、筒井の輩でもない。いわんや織田信雄や女子供の遺族達でもなかった。実に民衆であった。彼は百姓の子だ。土と熱を知りぬいている。

その月、十一日から十七日にわたって行われた紫野大徳寺の法要が、言語に絶す大規模なものであって、荘厳万華の大光演を極めたのも、単に、彼の大気や亡主を慕う真情の溢ればかりではなく、民衆をも会葬者とみなし、民衆にも親しく