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にほんイデオロギーろん
日本イデオロギー論
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《日本イデオロギー論(にほんイデオロギーろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 263,376 字 · 511 頁
実は問題は、古代的・古典的諸論理を現代的論理へ飜訳する場合にあったのである。例えばインドの原始仏教の文献的内容は、単にそのテキストが国訳されただけでは吾々の理解にとって不充分なので、更に之を現代的範疇と範疇組織によって解釈して呉れなければ、原始仏教の文化内容も遂に今日の吾々の文化内容と接続し得ないで終る。単に古典学的興味の対象とはなっても文化的関心の圏内には這入って来ないだろう。処が例えば之を木村泰賢氏のようにカント哲学風に解釈して再現すれば初めて多少現代の文化財としての意義が生れて来る。更に之を和辻哲郎氏のように現象学的な立場からでも解釈し直せば、すでに吾々にとって理論的に充分読めるものとなる、という次第だ(和辻哲郎氏『原始仏教の実践哲学』参考)。
だが範疇又は範疇組織=論理を飜訳するという事は、AのものをBのものへ移して、Aの生きた生活連関をBに於ける活きた生活連関であるかのように作為することに他ならない。Aに於て活きていた論理はだから、Bへまで飜訳された上で、なおBに固有な活きた連関を有つことは、決して許されない。今その限りBへ移し植えられたこの被飜訳理論は死んでいる、だから本当の論理ではあり得ない。