輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
線上閱讀山本 周五郎《樅ノ木は残った(もみノきはのこった)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 167,285 字 · 330 頁
躯が小柄であるし、頭や手足が小さいので、厚くなった肩腰が、哀れに老けた感じにみえた。
――そろそろ二十四、五だろう。
と新八は歩きながら思った。
――年を隠して云っていたが、もうそろそろ二十四、五になるじぶんだ、ずいぶんいろいろなことがあったし、苦労もしたからな、老けるのが当然だ、と新八は思った。
見られているのがわかるのだろう、おみやは歩きながら、ときどき振返って、新八をにらんだが、わるびれたようすはなく、むしろ見られることを楽しんでさえいる、というふうなところがみえた。
茶屋の数は一昨年のあのときよりもふえていた。弁天社へ渡る橋口の左右へ、十四、五軒も並び、構えも造りもみな大きくなったが、まえのように、客を呼ぶ女たちはみあたらなかった。おみやは、その一軒の店先で立停り、新八に頷いてから、中へはいっていった。
おみやのあとから、その茶屋へはいり、池の見える小座敷へとおるまでに、新八はそこが、彼女の馴染の店だということに気づいていた。
――あれからまた、なにかあったんだな。
三年まえの八月、柿崎道場の新八の部屋で、おみやは彼に意見をした。自分もまともな女になるから、新八もまじめな人間になってくれと云った。