輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

かせいのまじゅつし

火星の魔術師

蘭 郁二郎

線上閱讀蘭 郁二郎《火星の魔術師(かせいのまじゅつし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 151,120 字 · 302 頁

青空文庫

「どういう仕掛けって、なんていったらいいかしら、無線で電力を受けて、それで動かしているのよ」

「ははあ……」

「つまりラジオのように放送されている電力を受けて、動かしているわけ」

「……うまいことを考えたもんですね、しかしそんな『電力放送局』があるんですか」

「あるわよ、あるから動いているんじゃなくて……」

「……成るほど」

「あなたの叔父様の発明よ」

「あ、叔父、細川の叔父の――」

「ええ……」

「ど、どこにいます?」

「あちらの機械室に……ご案内しましょうか?」

「いや、あとでいいですよ――。僕は中野五郎という者で」

「さっきお聞きしましたわね、ほっほほほ、私の名はもっと憶えいい名よ、小池慶子」

「小池慶子――さん」

「ええ、逆に読んでもコイケケイコ……、憶えいいでしょ、ほほほほほ」

まるで屈託とか含羞みとかは、何処にもないような明朗娘だった。

四

見事な白髪になった細川三之助は、船長室のような豪奢な部屋で、独り大型デスクに倚っていた。

「あ、お前は……」

彼女に導かれて入って行った中野を見ると、思わず腰を浮かしたようだったけれど、すぐ又、表情を顔から拭い去って