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げんだいてつがくこうわ

現代哲学講話

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《現代哲学講話(げんだいてつがくこうわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 268,337 字 · 522 頁

青空文庫

一四 哲学の話

一

そこでソヴェート同盟の哲学は、仮にまだ充分に諸問題を占有してはいないにしても、吾々にとって至極尊重すべき模範とならないだろうか。

この文章は友人某氏による材料に基く点が少なくない。

一四 哲学の話

一

哲学というものを早く理解するには「哲学概論」という名のつく入門書を読めば良いと、世間では考えているようである。なる程その通りで、入門書として理想的な哲学概論がもしあるなら、之を読むのが一等好いだろう。

だが、不幸にして理想的な入門書としての哲学概論は事実存在しないし、又或る意味では存在出来ない。多少信頼するに足りるような客観的な立場から書いたものには、特色が最も欠けているし(桑木厳翼博士『哲学概論』の如き)、又最も特色のある独自の体系を述べたものには、偏狭なものが非常に多い(紀平正美博士『哲学概論』の如き)。それから、独自な体系に基いて而も客観的な立場に立つような哲学の叙述はもはや哲学概論というような入門書に止まることは出来ずに、一種の本格的な研究書にならざるを得ない(田辺元博士――「哲学通論」――岩波講座『哲学』の内――の如き)。元来哲学概論は哲学史の要約であり改編であって、その限り哲学自身の自己研究なのだが、実をいうとそういう研究は入門書には盛り切れないのである。