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わたくしのあゆんだみち
私の歩んだ道
蜷川 新
線上閱讀蜷川 新《私の歩んだ道(わたくしのあゆんだみち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 11,458 字 · 24 頁
私は仏文科にはいり、将来は外交官となることを決心した。私は、英雄の伝を読みふけった。友とともに暴飲もやった。先生にもたびたび反抗した。教場で、ときどき、神道を説く文学士の先生を、公然、教場でからかったりした。王朝文学を講ずる文学士の発生にむかって、和文の気力のないことを、公然、非難したりした。先生からは、「君はだめだ。」といわれ、取りあわれないこともあった。それは有名な落合直文先生であった。私は、フランス語は大いに学んだ。フランス大使館の通訳官とも交わった。私は学校の長い休暇には、各地を旅行した。その旅行の仲間で、後年には日本のために大いにつくした友人が数名いた。内閣にはいった渡辺千冬、世界的の学者となった農博、鈴木梅太郎、京城大学の総長だの、李王職長官だのになった法博、篠田治策だのが、それである。私は、高等学校の例の祝祭日の日に、興に乗じて。朝から酒を飲みすごし、夕方の四時には、まったく体が動けなくなって、あの広い弥生ヶ丘の運動場の上にたおれ、友にたすけられて寄宿寮に運びこまれたこともあった。
私の行為について、母はさだめし、その心のなかで憂えていたことであろう。