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「ふんしょじだい」のしゅつげん
論理とその実践――組織論から図書館像へ――
中井 正一
線上閱讀中井 正一《論理とその実践――組織論から図書館像へ――(「ふんしょじだい」のしゅつげん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 57,021 字 · 120 頁
ているように遊離する場合が起るのである。
軍閥政治の時は、官僚は、その地位に止まることによって政治から遊離したといって間違いはないであろう。意志と異なるその政治を黙々と行政として行なうことは、自ら、政治の本質、民主的政治行動を放棄したともいえよう。これを妥協的遊離と私は名づけておきたいのである。知識が政治から遊離する場合の、最も深刻であり、惨憺たる情況はこの部門であると私は考えるのである。かかる場合、その幾十パーセントかは、その職にありながらプラトン型に何かほかに凝るものを見つけるか、ディオゲネス型にカストリを飲むかしながら、やはり、その知識の奉仕をアリストテレス型に能吏として行なうという事となるのである。更に一層凄惨となってくるのは、かかる遊離すなわち悪いこととは知りながら毒を喰わば皿までと収賄し、巨大化し、その権力者をその知識をもって簒奪せんとすることが起るのである。宦官的官僚こそは、知識と政治の妥協的遊離の涯と考えてよいと思うのである。何れの歴史にも、かかる記録に充ちみちている。この遊離のアンチテーゼとしてあらわれる類型がここに最後に残ってくるのである。