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うしすてばうますてば
賤民とは何か
喜田 貞吉
線上閱讀喜田 貞吉《賤民とは何か(うしすてばうますてば)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 116,870 字 · 229 頁
15 長吏と屠者
に見えている。この書の著者は非常なるエタ嫌いで、同書にはいろいろと青屋すなわちエタの悪口を云っている。「青屋と申す者は化者にて候を、年寄より外存ぜず候。人間は生れぬ先の事は正しく存ぜず候故に、化けて人交り仕り候」とか、「エツタ交りする者は必らず滅び候と申して、堅くあらため申候。エツタ交りして家の滅びたるもの如何程も御座候」とか云っている。そしてその滅びたる証拠としては、三好長春(治)は青屋四郎兵衛の子の大太夫を小姓に使ったが為に滅んだのだとか、長春の小姓の山井図書は大酒飲みであったが、青屋にかたぎぬ着せたが為に乱心したとか、たたつ修理という侍は、青屋太郎右衛門の娘を息子の嫁に取ったところが間もなく死んだとか、そんな事をまで書いているのである。これ程にまで旧仏教の方では穢れを嫌い屠者の徒を忌んだのであった。
15 長吏と屠者
既に述べた如く、エタという名称はもとその含む範囲が甚だ広く、ことに鎌倉時代には、殺生肉食の常習者として漁師の徒までもその仲間に看做し、漁家の出たる日蓮聖人が、自ら施陀羅の子である、畜生の身であると言われた程であった。その広い意味のエタの中にも、現に死牛馬を屠り、皮革を製するものをのみ、特に後世エタと呼ぶに至った事も、また既に述べたところであるが、この狭い意味のエタの事を、或いはチョウリ