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うしすてばうますてば

賤民とは何か

喜田 貞吉

線上閱讀喜田 貞吉《賤民とは何か(うしすてばうますてば)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 116,870 字 · 229 頁

青空文庫

とあって、天智天皇八年庚午の戸籍にも漏れていたものが、この年新たに戸に編せられ、戸籍に登録せられて国家からその存在を認められたのであった。しかもそれが「班田に入らず」とあっては、従来より存在した工人部落か、または浮浪民の土着定住して雑職に従事するの徒であったらしく、いわゆる雑戸の類であったと解せられる。

彼らは班田に入らず、農業に従事せぬが故に、農業を本とした我が国では、いわゆる大御田族ではありえない。したがってかつては公民の待遇を受けなかった筈であるが、しかしすでに神亀四年に編戸せられたとある以上、国家の公民として認められたものであったに相違なく、社会の進歩とともに、農民以外の雑戸の徒も、段々とその地位が向上したものらしい。果して天平十六年二月に至って、一般に雑戸は解放せられて、平民すなわち良民と同等の身分になった。「続日本紀」に、

丙午、免二天下馬飼雑戸人等一。因勅曰、汝等今負姓、人之所レ恥也。所以原免、同二於平民一。但既免之後、汝等手技如不下伝二習上子孫一、子孫弥降二前姓一、欲レ従二卑品一。

とある。これは明治四年に穢多非人の称を廃したのと同じような美挙ではあったが、後者が「身分職業共に平民と同じくす」