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ちょうにんげんエックスごう

超人間X号

海野 十三

線上閱讀海野 十三《超人間X号(ちょうにんげんエックスごう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 89,025 字 · 178 頁

青空文庫

そしてするすると阿弥陀堂の中へとびこんだ。ああ、あいつだ。例の、怪しい機械人間だ。ダムを破壊した恐ろしい機械人間だった。

なぜあいつは、とつぜんこんなところへ姿をあらわしたのか。

怪物は、電灯を消し、室内をまっ暗にした。その暗がりの中に、めりめりと、板のはがれる音がした。それにつづいて、なんだか知らないが、かちゃかちゃと、金具のふれあう音がした。ときには、ぱっと火花が一瞬間、室内を明かるくすることがあった。そのとき、ほんの一目であったが、室内のありさまが見られた。

それは異様な光景だった。かの機械人間が、仏壇の方へ前かがみになって、何かしているのだった。壇の上には青白い人間のようなものが横たわっていた。棺桶は片隅によせられ、蓋があいているようであった。それから小一時間のちのこと、ぱっと電灯がついた。ゆれる電灯の灯影にうつったものは、世にも奇妙な光景だった。

頭部に、まっ白な繃帯をぐるぐる巻つけた人間と、黒光りの巨大な機械人間とがからみあっていた。そして両者は、例の破られた窓のところへ近づいたと思うと身軽にそれにとびつき、すばやく外へ出てしまったのであった。