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ちょうにんげんエックスごう

超人間X号

海野 十三

線上閱讀海野 十三《超人間X号(ちょうにんげんエックスごう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 89,025 字 · 178 頁

青空文庫

原子爆弾

発電室の前には、何十人という機械人間が、火焔放射器を持って立っていて、めったなことでは近づけません。こちらの戦法を、向こうに横どりされましたよ。それでこうして逃げて来たんです」

山形警部は、いまにも泣きだしそうな声であった。

「困ったな。それで君のだいているそのからだは、いったいどうしたんだい」

「どうせ死ぬのなら、こんな女のからだではなく、せめて自分のからだで死にたいと思いましてね。いよいよ玉砕ときまったら、先生に手術してもらいたいと思いまして……」

山形警部はついに泣き声になってしまった。

「困った、困った……」

博士の機械人間は、腕を背中にくんで、部屋の中を、こつこつと歩きまわっていた。第一次、第二次の攻撃は、どうにか撃退したものの、いつあらたな武器を持って、第三次の攻撃が始まらないともかぎらないのだ。

「よし、全員待避!」

博士は一同をひきつれて、エレベーターへ乗りこんだ。

原子爆弾

まさに、危機一髪という瞬間であった。もしあと五分おくれたら、みんなの命はなかったろう。

X号の命令で、猛烈な毒ガスが、この階に充満されたのだった。

階上二十四階の、第二機械人間操縦室で、X号はにたにたと、悪魔のような笑いを浮かべていた。