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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
線上閱讀海野 十三《超人間X号(ちょうにんげんエックスごう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 89,025 字 · 178 頁
ものいう木
とにかく、この塔を中心にして、この三角岳地方は、都会にもまだ見られないほどのすごい機械文化都市が建設されたのであった。そしてなおおどろくことは、これらがわずか半年のあいだに完成したのであった。
谷博士は、毎日五百体の機械人間を使ったということだが、もちろんそれは原子力を利用して、仕事の分量も、ふつうの人間には見られないほど大きかったというものの、とにかく、この谷博士の仕事の手ぎわをまねできる者は、ちょっとなかろうと思われた。
博士は、それだけで仕事をやめはしなかった。最新の科学技術を利用して、奇抜な計画を進めていった。それはどんなものであったか、章をあらためてお目にかけよう。
ものいう木
ふたたび夏休みが来た。
登山者は一日一日多くなった。
三角岳の機械都市のことは、ほうぼうにまで鳴りひびいて、学生たちは、今年の夏はぜひそれを見学しようというので、足をこっちへ向ける者が多かった。
山田君と君川君という大学生が、やはり三角岳を志して登っていった。
ところが二人は、あまりふざけちらして歩いていたので、とうとう道を踏みまちがえてしまった。太陽の輝いている方向が、どうも自分たちの考えている方角と違っているのだった。