輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
線上閱讀国枝 史郎《あさひの鎧(あさひのよろい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 239,520 字 · 475 頁
「流れるわ流れるわ毒血が! 流れるわ流れるわ悪血が! ……頭から胸から腕を通して! ……快味! なぜだ、この快味は※(感嘆符疑問符、1-8-78) ……人を斬った時の快味より、斬られた今のこの快味は! ……何故だ? 何故だ? 何故だ何故だ?」
落ちて行く躰を止めるものがあった。
三尺ばかりの石の祠であった。
勢いで右手が扉を破った。
指にふれる物がある。
引き出して夢中で傷口を抑えた。
一本の巻軸であった。
彼の左右、彼の頭上で、猿猴の群れが啼き叫んでいた。
見えていた浮藻が見えなくなった。
小次郎が四辺を見た。
洞窟の口がそこにあった。
「もしや?」
小次郎ははいって行った。
天井へまでもとどきそうな、巨大な釜がかかっていた。
それを載せている巨大な炉は、獅子のような口をあけていた。
そうしてその中で燃えている火は、血を含んででもいるように見え、そこから吹き出している墨のような煙りは、黒駒の靡かせる鬣のようであった。
釜の周囲には心臓や肝臓や、眼球や四足や耳やそういうものを切られたり刳られたりした、犬や狐や猯の死骸が、とりちらされたり積まれたりしてあった。