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いぎょ

中谷宇吉郎集 第七巻

中谷 宇吉郎

線上閱讀中谷 宇吉郎《中谷宇吉郎集 第七巻(いぎょ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 54,841 字 · 111 頁

青空文庫

昼も晩も、一菜だけであって、煮魚か野菜の煮込みにほとんどきまっていた。どちらか一方なのである。

いまの栄養学の知識からいったら、ずいぶんひどいものを食べていたわけである。したがって栄養の方もよくはなかった。中学五年間ずっと体格は丙で通してきた。しかし不思議なことにはこういう食事をとりながら、運動も盛んにやり、野球の選手までつとめてきたのであるから、人間というものは案外に芯が強いものだと、われながら感心する。もっとも多分そのせいだろうと思うが、中学を出てからも、ずっとからだは弱くて、大学卒業後までも、いつも微熱がでたり、かぜがいつまでもあとをひいたりして、ひどく弱ったことが多い。

寄宿生活で一番の楽しい時は、月に一度「洋食」がでることであった。金曜日の夕方、暗い食堂の黒板に「来週水曜日、洋食」という発表がある。さあ皆が大さわぎである。水曜が待ち遠しくてかなわない。この洋食はいつも昼食の時にでるのであるが、その時に飯も白い飯である。この月に一度の御馳走である洋食というのは、オムレツかライスカレーなのである。たいていかわりがわりにでるので、先月はカレーだったら、今月はオムレツだという工合に皆がはり切って待つわけである。