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いぎょ

中谷宇吉郎集 第七巻

中谷 宇吉郎

線上閱讀中谷 宇吉郎《中谷宇吉郎集 第七巻(いぎょ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 54,841 字 · 111 頁

青空文庫

人工衛星の力学

ところが今度マーチン会社が海軍から註文をうけたロケットは、時速五、八〇〇マイルという規格になっている。それが出来上れば、孫ロケットの方も当然製作可能になるものと考えられる。即ちヒットラーの夢は、最近のアメリカにおいて、着々と実現の可能性を示して来ているのである。

人工衛星の力学

地球は一年かかって、太陽のまわりを廻り、月は約二十九日で地球を一まわりする。地球が太陽に落ち込まず、月も地球へ落ちて来ないのは、万有引力と軌道運動から来る遠心力とが、釣り合っているからである。バケツに水を入れてふり廻すと、バケツが逆さの位置のところでも、水が落ちて来ないのと同じことである。

万有引力は距離が近くなると大きくなるので、地球に近いところに人工衛星をつくろうと思うと、その遠心力を大きくする、即ち軌道上の速度を大きくする必要がある。この計算は簡単に出来るので、例えば地表から二二、三〇〇マイルの高さのところに軌道をもつ衛星をつくると、それは二十四時間で、地球を一廻りする。こういう計画を提唱した人は、もう三十年も前にあったのであるが、その頃は、ロケットが今日のように進歩しようとは、誰も考えていなかったので、科学小説の域を出なかった。