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えいがをつくるはなし
中谷宇吉郎集 第三巻
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《中谷宇吉郎集 第三巻(えいがをつくるはなし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 46,667 字 · 95 頁
普通大気中にある雲粒や霧の粒は直径0.03ミリ程度の小水滴で、これは「安定」な水滴である。そういう水滴が雪の結晶に附着すると、その水滴の形のまま凍りついて、いわゆる雲粒付結晶になる。これは人工的に作って見ても、その通りである。ところが過飽和水蒸気が冷い空気と混じる時には、これよりも一桁小さい極微水滴が出来る。直径が千分の一ミリ級の粒である。面白いことには、この種の極微水滴が雪の結晶の面に附着すると、その途端に結晶面に拡がってしまうらしく、結晶は透明な氷として生長し、従って雲粒付結晶にはならない。水蒸気が昇華作用で凝縮した場合と同じ結果になるのである。そうすると、この極微水滴は初め球形をしていたという点では、液体であるが、凝縮の際の行動は全く気体と同じである。H君はこういう極微水滴の新しい問題にも捕まって、大分御難の態である。
これでもう低温室も殆んど一杯である。それで最後に残された壁際には、幅一尺五寸の細長い実験台をやっと入れて、その上でY君が雷の電気の成因をやっている。
これも問題はなかなか面白いのである。もう一昨年のことであるが、シンプソンが気球をとばせて、雷雲内の上層の電圧傾斜を測定した結果を発表した。