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えいがをつくるはなし
中谷宇吉郎集 第三巻
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《中谷宇吉郎集 第三巻(えいがをつくるはなし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 46,667 字 · 95 頁
しかしこの実験の結果から考えると、割れ目の問題が凍上の謎を解く一つの鍵なのである。
割れ目の出来る機構は後廻しとして、ここで割れ目に氷が析出する模様を考えて見る。先に凍結線の下で割れ目が出来ると言ったが、凍結線といっても湿った土は零度で判然と凍るものではなく、氷点降下が相当にあるので、硬い凍った所から軟い未凍結の部分への移りかわりにかなりの幅がある。次の実験で分ったことであるが、零度の線のかなり下でこの割れ目が出来るのである。その時下からの水の供給が豊富で土質が霜柱の生成に適していると、水温による熱の補給と凍結で発生する潜熱との為に、凍結線は殆んど下降せずに氷層は生長を続ける。その時は厚い霜柱状氷層になる。今まで地下の霜柱といっていたのであるが、割れ目に出来るとすれば、空気と土との境界面に発生するので、結局普通の霜柱と本質的にはかわらないものになる。粘土のように水の流通の悪いものの場合や、或は気温の急激な低下のある時には、凍結線が速く下降して、下からの水の補給を切る。それで氷層は薄いままに止り霜降状凍結になる。
このように解釈すると、現象の説明が一応出来たように見える。