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よじげんひょうりゅう

四次元漂流

海野 十三

線上閱讀海野 十三《四次元漂流(よじげんひょうりゅう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 63,363 字 · 128 頁

青空文庫

家宅侵入をおかしたことは確かだろう」

川北先生と道夫は玄関へとびだした。そこで老浮浪者の先まわりをして、表の塀の西の方へ廻り、裏道へでた。

「やっ」

「いたぞ」

細い道で、双方はぱったり出会った。川北先生と道夫は、相手をにらめつけながら、じりじりと傍へ寄った。老浮浪者の目にはちょっと狼狽の気色が見えたが、すぐ平静な態度になって、二人の横をすり抜けて通ろうとした。

「待ちたまえ。ちょっと聞きたいことがある」

と川北先生がいった。

すると老浮浪者はかぶりをふって、そのまま強引に通り過ぎようとした。

「待ちたまえというのに……」

と、先生はとうとう老浮浪者の長い外套の腕をつかんで引きもどした。すると老浮浪者は足を停めてのっそりと立停った。

「何をしていたのかね、君は。さっき木見さんの庭へ入りこんで怪しい振るまいをしていたが……」

老浮浪者は、それを聞いても知らんふりをしていた。

「聞こえないのか、君は……」

と、先生はもう一度、同じことを繰返した。すると老浮浪者は、ごそごそする髯面を左右にふった。道夫はそれを見ると、さっきからこらえていた憤慨を一時に爆発させて、

「僕はちゃんと見ましたよ。