輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ちきゅうとうなん

地球盗難

海野 十三

線上閱讀海野 十三《地球盗難(ちきゅうとうなん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 84,072 字 · 168 頁

青空文庫

そしてやがて真暗な館外に出ると、門番岩蔵の小屋の方へと歩いていった。

「大隅さん。何かおりましたか」

と、岩蔵は彼の顔を見るなり、訊いた。

「ウン……別に大したものではない」

大隅はそう返事をした。彼は岩蔵の言葉の調子から、彼が既にウラゴーゴルを知っているらしいのを感じたのだった。

彼は小屋の奥に静養している武夫の父親河村のところへ行った。彼が入ってゆくと、河村は水を呑ませてくれといった。彼は漸く生気を取り戻したようであった。

「ねえ、河村さん」

と大隅は病人の枕頭に腰を下して、話しかけた。

「ええッ――」

「僕は、貴方にぜひ教えて貰いたいんだが……去年の夏のこと、この沖合に外国船が一艘やって来て辻川博士と連絡したでしょう。あのとき、どんな用事があったんだか、話してくれませんか」

「ウン、あれかネ……」

といったが、河村は意地が悪そうに唇をゆがめて、ニヤッと笑った。

「……あのことばかりは云えないよ。第一云わないという約束だったしネ。それに……それに俺はあのことで自分でやりたいと思っていることがあるんだ。だから誰が何といっても喋らないぞ!」

河村はなぜか興奮して、形相ものすごく、大隅の申出を断った。