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ちきゅうとうなん
地球盗難
海野 十三
線上閱讀海野 十三《地球盗難(ちきゅうとうなん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 84,072 字 · 168 頁
お美代も、たいへん悦んでくれていますよ」
「おおそうか。やっぱり武夫君だったのか。僕も嬉しい。気になって仕方がなかった」
「僕だけじゃないんです。大きくなったものは全部小さくなりましたよ。ほら、石亀のように大きかった甲虫がありましたネ。あれもこの通り小さくなりましたよ」
そういって少年は、肩の上を指した。なるほど一匹の甲虫が、少年の服の上を匍っていた。それは小さな小さな甲虫だった。
「先生、どうして皆、元のように小さくなったんでしょうネ」
少年はニコニコしながら、大隅の顔を見上げた。
「ウン武夫君、やっと分ったよ。ウラゴーゴル星が遠くへ離れていったから、それであの不思議な力が弱くなり、それで皆元のように小さくなったんだ。それで分るじゃないか」
「ああ、そうなんですか。オヤお美代も先生の声を聞きつけて起きて来ましたよ」
なるほど、番小屋の方から、少年と仲よしだったお美代の声が聞えてきた。
「みんな幸福になったねえ――」
大隅学士は、皎々と照りわたる月の面を仰いで誰に云うともなく呟いた。