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ちきゅうとうなん

地球盗難

海野 十三

線上閱讀海野 十三《地球盗難(ちきゅうとうなん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 84,072 字 · 168 頁

青空文庫

廊下を向うへ曲り、自動エレヴェーターの扉を開き、ガチャリ、ジーとのぼっていったのは第五階!

エレヴェーターが自然に停ると、博士は、扉をあけて、外に出た。博士の服装に比べて、廊下は清潔に掃き清められ、各室の扉に塗ってあるペンキの色も、四囲の壁の色も、たいへんに落つきがある。――博士は、右側にある「第一号実験室」という札の懸っている室の扉をあけて、入っていった。

明るい電灯の光の下に照らしだされたのは、二十坪近くもあろうと思われる広い室だった。何に使うのか大小さまざまの風変りな器械が所も狭いばかりにズラリと並んでいた。大きな変圧器らしいものもあれば、こんなところには勿体ないような望遠鏡も据えつけられていた。ことに奇妙なのは、高い円天井であって、大きな毬を半分に切って載せたような形をしており、その中央に、割れ目のような細長い窓が開いていた。博士は大隅の身体を、安楽椅子の上に寝かせた。あとは黙々として、室内をあっちへ行ったり、こっちへ来たりして、なにかしきりに調べていた。

そのうちに、室内に大きな電灯が消され、壁の一方から円錐形に投光される照明灯だけがのこった。