輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《妖怪博士/青銅の魔人(ようかいはかせ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 212,920 字 · 421 頁

青空文庫

名探偵の推察がみごとに的中したのです。刑事たちの質問に答えたじいさんはにせ者で、そこにころがっていた老人こそ、ほんものの夜番だったのです。そのなわをとき、さるぐつわをはずしてやって、介抱しながらたずねますと、老人は、からだの痛みをさすりながら、さもくやしそうに、事のしだいを語りました。

老人がイスにかけたまま、ウトウト居眠りをしていますと、いきなりガラス戸があいて、ワイシャツの男がとびこんできたのだそうです。そしてうむをいわせず、じいさんにさるぐつわをはめ、着ていたボロ洋服をぬがせて手足をしばり、土間のすみへたおして、あき俵をかぶせてしまったのです。

そのワイシャツの男が、殿村の蛭田博士であったことは申すまでもありません。犯人はそうしてじいさんの洋服を身につけ、顔にすすをぬり、ソフト帽をまぶかにかぶって、とっさのあいだに変装を終わり、まんまと刑事たちをあざむきおおせたのです。夜のことではあり、あいては変装術にかけては天才のようなやつですから、刑事たちが、おいぼれじいさんとあなどって、つい見のがしてしまったのもむりはありません。

犯人の身につけていたワイシャツやズボンは、じいさんのころがっていた同じ土間のすみに、クシャクシャにまるめて投げすててありました。