輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《妖怪博士/青銅の魔人(ようかいはかせ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 212,920 字 · 421 頁

青空文庫

そして、小泉氏が受話器をかけるのを見ますと、ヒョイと首を引っこめて、庭のやみの中へ姿を消してしまいました。むろん小泉氏は、それを少しも気づかなかったのです。

二十面相の怪老人は、それから、庭の木立ちの間をくぐって、裏の塀ぎわにたどりつき、まるでサルのような身軽さで、塀を乗りこえました。塀の外は人通りもないさびしい裏町です。二十面相は何食わぬ顔で、その町を通りすぎ、にぎやかな商店街のほうへと急ぎました。そして、そこの四つかどの公衆電話にとびこみますと、いきなり受話器をつかんで、明智探偵事務所の番号をまわしました。

おや、これはどうしたというのでしょう。二十面相が明智探偵に電話をかけるなんて、思いもおよばぬへんてこなしわざではありませんか。いったいこれは何を意味するのでしょう。怪盗は、どんな悪だくみを考えだしたのでしょう。なんだかひどく気がかりではありませんか。

それはさておき、お話をもとにもどして、小泉邸では、その夜どんなことがおこったか、まずそれを記さねばなりません。小泉氏が明智探偵に電話をかけてから、二十分ほどもしますと、門前に自動車のとまる音がして、いつもながらかっこうのよい黒い背広姿の名探偵が、小泉邸をおとずれました。