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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《妖怪博士/青銅の魔人(ようかいはかせ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 212,920 字 · 421 頁
「いくら道が分かれても、ひもがあるから大じょうぶだよ。ともかく、少しでも広いほうへ進むことにしようじゃないか。」先頭の小林君は、そう言いながら、右手の広い穴へとはいっていきました。
道は、あるところは広く、あるところはせまく、急な登り坂になると思えば、また下り坂になり、それがうねうねとまがりくねって、はてしもなくつづいていました。そのうえ、二十歩か三十歩あるくごとに枝道に分かれているのですから、まったくの迷路です。
「ああ、ずいぶん枝道があったね。いくつだかおぼえているか。」
「五つだよ。」
「ウン、五つだったね。もう道しるべのひもがなけりゃあ、とてももとの出口へ帰れないよ。ひもは大じょうぶだろうね。」
「大じょうぶ。でも、玉が小さくなっちゃったよ。もう二十メートルぐらいしか残っていないよ。ぼくたちは入り口から八十メートルほど歩いたんだね。」
「たった八十メートルかい。ぼくは五百メートルも歩いたような気がするぜ。」やみの中を、手をつないで歩きながら、篠崎君と桂君とが、ぼそぼそとささやきあっていました。先頭の小林君や羽柴君とはだいぶはなれていますので、遠くの懐中電灯の中に、前に進んでいく少年たちの頭が、まっ黒にチラチラするのが、やっと見わけられるばかりです。