輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《妖怪博士/青銅の魔人(ようかいはかせ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 212,920 字 · 421 頁
ずっと赤いれんが塀がつづき、その中ほどのこけのはえた石の門に、唐草もようになった鉄のとびらがしまっています。その中にある建物は、同じ赤れんがの二階建てで、三角形にとんがった屋根には、むかしふうな四角い暖炉のえんとつがニューッとつきだしています。窓は小さくて数もすくなく、家の中はさぞうす暗いだろうと思われるような、陰気なうすきみの悪い建築です。
そのれんが塀のかどに身をかくして、じっとようすをうかがっていますと、怪老人は、その石門の前の地面にうずくまって、ねっしんに例の符号を書いていましたが、それを書きおわって立ちあがると、またあたりをジロジロと見まわしてから、唐草もようの鉄のとびらに近づき、それを細めにひらいて、洋館の門の中へ、しのびこむように消えていきました。
「いよいよへんだぞ。あんなきたない乞食じいさんが、このりっぱな洋館に住んでいるはずはない。しのびこんで何かぬすむつもりじゃないかしら、それとも、もっとおそろしいことをたくらんでいるのかもしれないぞ。」泰二君はそう考えますと、もう心配でたまらなくなりましたので、急いで門の前に近づき、とびらの唐草もようのすきまから、中をのぞきこんでみました。