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ぞくほうしこう
差別の根源を考える
喜田 貞吉
線上閱讀喜田 貞吉《差別の根源を考える(ぞくほうしこう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 147,985 字 · 289 頁
他の地方においても、陰陽師・雑遊芸人、あるいは女巫の徒が唱門師と呼ばれ、あるいは種々の名称をもって呼ばれていることはあえて珍らしくはないのである。
この芝辻の唱門は、おそらく興福寺所属の十座唱門なるものか、少くともいわゆる十座唱門の中の主なるものであったであろうと察せられる。奈良に唱門部落の少からざりしことは、既引の『雑事記』文明十年六月五日条(三巻七号二―三頁)にみえる通りで、その中にも前項の川上唱門が東大寺に属していたのに対して、十座五箇所はともに興福寺に属し、そしてその中の十座を北里あるいは北郷と称し、五箇所を南里あるいは南郷と称したことから考えると、南端なる高御門・西坂・瓦堂などの唱門が五箇所と呼ばれたに対して、この西北端なる芝辻(もしくは芝辻子)が、いわゆる北里なる十座唱門に当たるものであろうと解することは、必ずしも無理な推測ではあるまい。同書文明十一年十月朔日条に、
北方芝辻子事、加二修理一止二路次一了。事外物※(「蚣のつくり/心」、第3水準1-84-41)共在レ之。
とあるのも、この芝辻子が北方すなわち十座唱門であることを示した文といってよい。