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ぞくほうしこう

差別の根源を考える

喜田 貞吉

線上閱讀喜田 貞吉《差別の根源を考える(ぞくほうしこう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 147,985 字 · 289 頁

青空文庫

本尊阿弥陀仏今猶存す。

又当町号所舞楽人の家数多あり。是元興寺の余計なり。

とある。公納堂が元興寺の正倉院であったとのことは、その「公納」という文字からの推測らしいが、正倉院をはたして公納堂といったか、また『雑事記』には九納(内)堂と書いてあってみれば、それがはたして公納の義であるや否やも疑わしい。しかしその地が鳩垣内という地域の中であったことだけは疑いなく、ここに後までも古い因縁を称する舞楽人の多数にいたということは、いわゆる鳩垣内唱門との関係を髣髴させるものがないでもない。ただしそれがはたして五ヶ所の一つたる中尾であったか否かを確かめることのできぬのは遺憾である。あるいはその位置のきわめて大乗院に接近していたことから考えて、通じては門跡専属の五ヶ所唱門の中においても、その実高御門以下の五箇部落以外のものであったのかもしれぬ。あるいは既引の『雑事記』文治十一年十一月十一日条(三巻七号五頁)に、京終の八郎次郎を、木辻西坂方という中に数えているのをみれば鳩垣内はやや離れていても、やはり既記のいずれかに属していたのかもしれぬが、もしはたして鳩垣内が中尾であるならば、本篇上(三巻七号一二頁)の記事は、当然訂正せねばならぬが、今のところその確証はない。