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かいきよんじゅうめんそう

怪奇四十面相/宇宙怪人

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《怪奇四十面相/宇宙怪人(かいきよんじゅうめんそう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 182,581 字 · 364 頁

青空文庫

」

といって、まじめに考えようともしませんでした。

しかし、空とぶ円盤のほうでは、そんなうわさにはむとんじゃくに、このごろでは、また、ほうぼうの国へと、しきりと、あらわれるようになりました。いままで、あまり飛んでこなかった日本の空へも、たびたび、すがたをあらわすのです。でも、じっさいに、それを見た人は、ごくすくないのですから、新聞にそのはなしが出ても、見ない人たちは信用しません。きっと、なにかほかのものと、見まちがえたのだろうと、たかをくくっていました。

ところが、ある日のこと、空とぶ円盤をバカにしていた人たちを、アッといったまま、息もできないほど、びっくりさせる事件がおこりました。それは、いったい、どんなできごとだったのでしょう。それをおはなしするまえに、まず、平野少年を、ごしょうかいしなければなりません。

平野少年は、小学校の六年生で、おうちは、世田谷区のはずれの、さびしいところにありました。平野君のおうちのそばに、北村さんという、二十五、六歳の、理科のことをよく知っているおじさんがすんでいて、一月ほどまえから、平野君は、その北村おじさんのうちへ、よく遊びにいくようになっていました。