輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《怪奇四十面相/宇宙怪人(かいきよんじゅうめんそう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 182,581 字 · 364 頁
いま、空を見れば、きっと、なにか、ふしぎなことがあるというような、みょうな気がしたのです。それで、いままで、ショウウインドウばかり見ていた目をはなして、ヒョイと、空を見あげました。
晴れてはいますが、すこしも風のない、なんとなく、どんよりした空でした。星が二つ三つ、かすかに光っています。そのとき、平野君は、なぜか空とぶ円盤のことを、おもいだしました。あの円盤を地球へ飛ばせた星は、いったい、どの星だろうと、遠い遠い、べつの世界のことを考えたのです。
「どうしたんだ。はやく、あるかないか。」
平野君が、立ちどまってしまったものですから、おとうさんが、グッと手をひっぱって、しかるように、おっしゃるのでした。
そのときです。平野少年は、ギョッとして、心ぞうが、のどのへんまで、とびあがってくるような気がしました。ああ、あれは、まぼろしでしょうか。ちょうど頭の上のへんの、高い高い空を、白っぽく光る、おさらのような丸いものが、ひじょうなはやさで、スーッと、飛んでいくではありませんか。
「どうしたんだ。一郎、なにをみつめているんだ。」
おとうさんが、また、声をおかけになりました。