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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《怪奇四十面相/宇宙怪人(かいきよんじゅうめんそう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 182,581 字 · 364 頁
「刑事さんが、庭を見まわっているのかもしれない。」
おとうさんが、ゆりかさんを、安心させるように言いました。
平野君のおうちのまわりには、五人の刑事が、たえず、見はりをつとめていました。そのうえに、小林君の部下の十数人のチンピラ隊が、ほうぼうにかくれて、いざというときには、とびだすことになっているのです。
「でも、人間の足音にしちゃ、すこし、へんですよ。もしかしたら……。」
一郎少年が、おびえきった顔で、そう言ったときでした。とつぜん、パッと、部屋の電灯が消えたのです。
ふだんなら、キャーッと、さけぶところですが、だれも声をたてません。ほんとうにおそろしいときには、のどがつまって、声なんか出ないのです。
停電かと思いましたが、どうも、そうではないようです。庭の電灯がついているとみえて、えんがわのほうから、ボーッと、うすいひかりが、しょうじに、さしています。
人々の目は、しぜんに、その明かるいほうに、むかいました。なぜか、そのボーッと白く見えるしょうじから、目がはなせないのです。まるで、魔物の力にひきよせられたように、目が、そらせないのです。
すると、そのとき、しょうじに、ボンヤリと、異様な影がうつりました。