輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

あるしょうじょのしまで

或る少女の死まで 他二篇

室生 犀星

線上閱讀室生 犀星《或る少女の死まで 他二篇(あるしょうじょのしまで)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 113,554 字 · 228 頁

青空文庫

参詣人といってもわずか四、五人の貧しい葬いは、長長とつづいた町から町を練って野へ出て行った。野にはもう北国の荒い野分が吹きはじまって、黍の道つづきや、里芋の畑の間を人足どもの慌しい歩調がつづいた。

表の短い十七年の生涯は、それなりでも、かなりな充実した生涯であった。私は彼がいろいろな悪辣な手段をもって少女を釣ったり、大胆な誘惑を、しかも何ら外部から拘束せられることなく、また少しも顧慮しないで衝き進んだこともだんだん私の心の持ちようにも染みてゆくところがあった。しかしまた一面には何ともいわれない優しい友愛をもっていたことも忘られないことであった。

葬いが済んでから、私は家へかえって寂しい日を送って行った。ある日、公園のお玉さんのところへ行ってみるような気になった。いちど行こうと思いながらも、死んだ友人の愛した女を訪ねてゆくということが、しきりに気が咎めてしかたがなかった。一つには、もう表もいなくなったら、かえってゆっくりお玉さんと話ができるという邪魔者のない明るい心持と、表もいろいろな悪いことをやったのだから、私があの人と交際したって構うものかという心と、も一つは、死んだ魂の前に対する深い恥かしさとが、私をしてつい彼女を訪ねさせなかった。