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あるしょうじょのしまで
或る少女の死まで 他二篇
室生 犀星
線上閱讀室生 犀星《或る少女の死まで 他二篇(あるしょうじょのしまで)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 113,554 字 · 228 頁
四
隊とが、よく静かな裏町で出会すことがあった。そんなときは、すぐに喧嘩になった。そんな時は、たいがい石を投げ合うので、私が一番役に立った。
私はいつも敵の頭を越す位に打った。一個から二個、三個という順序に、矢つぎ早に打つのが得意でそれが敵をして一番恐怖がらせるのであった。私はたいがい脅かしにやっていたが、飛礫打ちの名人として、私が隊にいると敵はいいかげんにして引上げるのであった。
喧嘩が白兵戦になると、随分ひどい撲り合いになるのであった。竿やステッキで敵も味方も滅茶苦茶になるまで、やり続けるのであった。私は組打ちが甘かった。そのかわり四、五人に組敷かれて頭をがんがん張られることもすくなくなかった。私はどういう時にもかつて泣かなかったために、仲間から勇敢なもののように思われていたが、心ではいつも泣いていたのだ。
四
小学校ではいちばん唱歌がうまかった。作文も図画もまずかった。私はいつの間にか家でおとなしかったが学校では暴れものになっていた。私はよく喧嘩をした。喧嘩をするたびごとに私が加わっていてもいなくても、私が発頭人にさせられた。そして「おのこり」によく会った。