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せいじがくにゅうもん

政治学入門

矢部 貞治

線上閱讀矢部 貞治《政治学入門(せいじがくにゅうもん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 49,607 字 · 96 頁

青空文庫

(ハ)協成社会――代表と多数決

根本的に誤りである。共同体で成員が全体に結びつくのは、権力での強制や抑圧によるのではなく、むしろそれによって成員の人格が完成されるような精神的結合なのである。こういうところに権力的な専制が存在する余地はないのである。

(ハ)協成社会――代表と多数決

右に説くような完全な共同体でも、純粋な利益社会でもなく、むしろこの二つの社会関係の中間にある社会型を「協成社会」というなら、これはすなわち利益社会とはちがって、一体的な共同生活の前提があり、成員はそれを離れることはできないのだが、しかしまた共同体のように単に全体の中に没入しているというのではなく、各成員は分化も対立も意識し、自分の自我と生活を持っているような社会のことである。

このような社会で、いろいろの意思の対立と分化を統合する原理として妥当するのが「多数決」であり、その団体の意思を担う原理が「代表」である。これらの意味は、一方では共同体の「本能的全員一致」と「表現」の原理に対立し、他方では利益社会の「計算的全員一致」と「代理」の原理に対立する。すなわち「多数決」と「代表」の原理は、完全な共同体のように、対立や分化がなくて自然に一体性が成り立つところの原理でもないが、さればとてまた利益社会のような、一体的な共同生活の必然はなくて、ただ個人個人の意思の平均または