輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 186,659 字 · 372 頁
秀吉は、この一会見に、上杉家との提携を固め、北陸の将来に、うごかない基盤をすえた。いや、帰するところ、この一行動もまた、徳川牽制の“先手取り”の一石を打ったものといってよい。
九月一日。
秀吉は富山を発し、金沢表まで引揚げて、尾山城に十数日を滞留していた。
遠征軍の将士を慰労するために、尾山城では、茶会や能楽が催され、秀吉もまた他愛なく、遊びくらした。
村井又兵衛、不破彦三、中川清六、長九郎左衛門、高畠孫三郎、前田利久、同安勝、秀継たちに、
「北国の士民も、これからは、いささか業を楽しめるであろう。その方たちの働きを、大きな勲といわねばならぬ。さらに、又左衛門利家を親柱となし、以後の安泰を守られよ」
そういって、それぞれに、黄金、時服、佩刀などの賞を頒かった。
特に、奥村助右衛門夫婦を招いて、みずから茶をたてて、その忠誠をねぎらい、利家にむかって、
「事ある日に、これほど人間をお持ちあれば、何はなくとも、まず人中で御自慢なさるにも、お気はひけまい」
と、いった。
奥村夫婦は、面目をほどこして、帰った。秀吉は、いよいよ大坂へ立つという前日、あらためて、又左衛門利家に、親しく告げた。