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にほんイデオロギーろん

日本イデオロギー論

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《日本イデオロギー論(にほんイデオロギーろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 263,376 字 · 511 頁

青空文庫

特に観念論的な哲学者は自由というドイツ観念論の中心問題を無条件に尊敬しているのだし、文学者は高踏派的な又放浪的な又逃避的な自由を愛好しているから、それだけで自由主義の味方をするに充分だと考え勝ちである。

だが大事なことは、自由という観念が、哲学から産まれたものでもなければ文学から出て来たものでもないという点である。自由と云えば哲学者はすぐ「意志の自由」を考えるが、それは実践と云えばすぐ人間の倫理的行為だと考えて了うのと同じに、哲学者の知識から来る迷信であるし、それに大抵の文学者は一体自由などというものをハッキリと考えたことさえあるかどうか、私には疑わしいのだが、元来それは至極尤もな現象なのであって、彼等は自由というものの知識に就いては知っていたり感じたり考えたりはするが、自由というものの実際的な必要は、一向感じていないで物を云っているからなのだ。元来、自由の必要は哲学者や文学者が感じるよりも先に、企業家や政治家が、感じて来たものなのだ。哲学的又文学的な自由の観念は経済的又政治的自由の観念の、云わば出しがらだったからである。

で自由主義が、云うまでもないことなのだが、「経済的自由主義」