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にほんイデオロギーろん

日本イデオロギー論

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《日本イデオロギー論(にほんイデオロギーろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 263,376 字 · 511 頁

青空文庫

ていなくてはならなかったのである。

第二の欠陥は、インテリのこのインテリジェンスをば技術の問題と切り離して、勝手に文学的な又は哲学的な知識人の問題から分析を出発させ勝ちだという点にある。人間の知能、インテリジェンスは、社会的人間が自然に対する能動的活動として行う社会生活から発生し又夫によって条件づけられたものなのだから、一般にインテリジェンスをこの技術から切り離して独立に取り扱うことは、元来唯物論の原則を無視してかかることに他ならない。之は知能の甚だ不用意な観念論的な概念なのである。こう云った判り切った点が、意外にも今日の進歩的なインテリ論者の視界の焦点にあまりハッキリ這入っていないのではないかと考える。之がハッキリしない限り、インテリゲンチャの主体性であるインテリジェンスの問題は殆んど無内容なものになって了うか、或いはそうでなければ例えば「インテリの能動精神」と云ったような歪んだ形の問題として、甚だ不幸な運命の下に、提案されることになって了うのだ。

処で、このインテリジェンスは云うまでもなく労働力技能の一つに他ならない。だからこのインテリゲンチャ問題は、このインテリジェンスという労働力技能と、技術そのものとの関係として提出されることになるわけだ。