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にほんイデオロギーろん

日本イデオロギー論

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《日本イデオロギー論(にほんイデオロギーろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 263,376 字 · 511 頁

青空文庫

常識は「地下室」などに押し込められて了って、常識の息の根は圧しつぶされて了いそうに見える。而もそうしたことが今日の日本主義などに於ける「常識」! なのだ。

さて、私が分析によって得た結果は、水準としての常識・常識水準という規定なのである。この規定を必要に応じてハッキリさせることによって、常識なるもののもつ困難が、その矛盾・二律背反・弁証性が、解決され止揚されるだろうというのである。常識に普通な相反する二つのテーゼの雑居、常識そのものの否定と肯定、常識に於ける平均性と卓越さ、常識というノルムの階級的対立、等々がこの困難であった。

だが、と読者の何人かはキット云うだろうと思う、今時常識の分析などをして、それが実際問題と何の関係があるのかと。併し常識そのものはとに角として、常識の独自的原理の問題に注目することは、今日、唯物論の基石の一つを据えることなのだ。なぜと云うに、常識に於て見出される日常性の原理・実際性の原理こそ、大衆の思想を、解釈哲学から、その意味での形而上学から、又その意味での観念論から、防衛するための原理に他ならなかったからである。

四 啓蒙論