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とうきょうじんのだらくじだい
東京人の堕落時代
杉山 萠円
線上閱讀杉山 萠円《東京人の堕落時代(とうきょうじんのだらくじだい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 123,226 字 · 247 頁
殺伐から淫靡へ急変
やっても掴み合わないからわからぬ。しかし恐喝以下は皆やる。
震災前の東京の不良少年には、喧嘩、恐喝の傾向が漸次減少しかけていた。浅草あたりで初心な少年少女を脅かして金を捲き上げるために、喧嘩を吹っかけたり、短刀を見せたりするのがある位のものであった。それ以上の乱暴や無鉄砲を働くものは、壮士か不良青年に属すべきものであった。それが震災直後には急に殺伐になった。
自警団やその他のやり口にかぶれたものかどうか知らぬが、団体を組んで長い物をふりまわしたり、又は焼け残りの刀剣類を荷いだりして喧嘩をしてまわった。
殺伐から淫靡へ急変
この時代は東京市中の混乱時代で、取締りが不行き届きであったため、一層彼等は乱暴を働いた。方々の焼け野原でよく乱闘が行われた。そのほか、個人的に兇器を持ったり、棒を持ったりして衝突してあるいた奴はどれ位あるか知れぬ。
東京の不良少年がこんなに乱暴になったのは、明治初年以来の事だそうな。日清戦後当時、一時気が荒くなったが、これ程ではなかったと警視庁では云っている。
あまり甚だしいので、警視庁令で三寸五分以上のものを所持する事を禁止したが、これはかなり効果があったという。