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「ふんしょじだい」のしゅつげん
論理とその実践――組織論から図書館像へ――
中井 正一
線上閱讀中井 正一《論理とその実践――組織論から図書館像へ――(「ふんしょじだい」のしゅつげん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 57,021 字 · 120 頁
と声高らかにお互いに仁王立ちに立上っていないとはいえないのである。漫画の取締りをそんなに口はばったくはいえないのである。あちらこちらで、「さらばドロン……」と消えたり出たりしていることを正しく考えてみれば、肌寒くなるような都会の文化の現実であるといえるのである。
大東京が、全国の農民に向って、実に多くの出版物を投げかけているが、果たして、意識の革命をと望んでいるその人々の喉の穴に飛び込んでいる論理がいくつあるであろう。図書と出版のことが自分の受けもちである部署にいて、そして、かつて農民と共に在ったものとして、私は暗い思いである。
機械工学では、精密機械を簡単化し堅牢化することも一つの学問である。ラジオロケーターの精密理論を一兵員が知識なしに操作できるように、簡単化、類型化するのも立派な科学である。ところが、文化科学では、理論が精密化したらしっぱなしである。西田哲学が判らなくなったら、「判らなければ、ついて来い」である。精密で、大衆に判らないものほど高度のものとなってゆくのである。名誉なのである。学問は大奥へ大奥へと高く深くゆくにつれて、権威と尊厳を加えるのである。