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「ふんしょじだい」のしゅつげん
論理とその実践――組織論から図書館像へ――
中井 正一
線上閱讀中井 正一《論理とその実践――組織論から図書館像へ――(「ふんしょじだい」のしゅつげん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 57,021 字 · 120 頁
知識人の間には、それに向って羨望と嫉妬と競争が起って来るのである。全く戦国時代の一番乗り気分と少しも違わぬのである。
これで田畑を乗りまわされるだけでは、農民にとっては、只迷惑が残るのみである。今や、理論の簡単化と堅牢化、誰にも判って、しかも間違いの起らない類型化が必要となって来た。出版界も、それに留意しなければ、威張ったコケ威しはもはやきかなくなって来た。
文化遺産を万人の手に、雨が降って土を崩しながらしみ透ってゆくようにしみわたってゆかなくてはならない。そして、一度農民達に入って再び盛上って来る理論の再生産が、一九五〇年以後の理論機構とならなくてはならない。
僅か三年の広島県での文化運動の経験ではあるが、二、三人の聴講者の六カ月、七十人の八カ月の苦闘は、燃料がくすぼって眼をあけられないような期間であったが、このくすぼる間の一年が一番大切な耐えるべき時で、それはある瞬間に「ボーッ」と真っ紅に燃えつく時である。それは七百人の夏期大学となり、ついに広島県十三万人の労働文化協会となった。これは知識の表現の適応化が、機械的に、組織的に、大衆の中で流れ作業をした一つの例だと思っている。