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ちょうにんげんエックスごう

超人間X号

海野 十三

線上閱讀海野 十三《超人間X号(ちょうにんげんエックスごう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 89,025 字 · 178 頁

青空文庫

「先生、鍵はどうしても見つかりませんでしたよ」

戸山君は、さっきの部屋へかえって、サル――いや本物の谷博士に報告した。

「そんなはずはないんだが――さてはX号が持っていったかな」

サルはばりばりと歯ぎしりをした。

「ところで先生、先生はどうしてこんな所にとじこめられたのです」

「それがね、ぼくもゆだんしていたんだ。X号がぼくを病院からさらって逃げたことは、君たちもよく知っているだろう。ところが君たちが、ぼくに化けたX号をにせ者だと見やぶって、この研究所を襲撃したので、X号は火辻軍平のからだにはいっていては危険だと思ったんだね。それでぼくを殺して、ぼくのからだの中へはいりこみ、君たちの目をごまかしたんだ。そしてぼくの脳髄だけを、このサルのからだに移して、あとでまた、役に立てようとしたんだよ」

「すると、となりの部屋にいたサルは……」

「あのサルも、ぼくのからだと同じ、人工のサルだよ。ただむこうは、サルの脳髄しか持っていないし、こちらは人間の脳髄を持っているだけのちがいだよ」

「それでX号は、これからどんなことをやりだそうというのです」

「あいつは恐ろしいやつなんだ。